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人材育成が現代の経営に与える影響

コラム

皆さんは企業における人材育成の必要性について、どのように考えられているでしょうか?

「当然社員の人材育成は必要」と思われている方のほうが多いとは思いますが、その思いとは裏腹に、実際には社員教育を十分に進められている会社はそう多くありません。

特に現代においては、ハラスメント問題に対しての社会の厳しい視線があり、また社内でも何かにつけて細心の注意を払うように呼びかけられるため、本来指導すべき部分でも明確な指導ができない、またはあえてしない、というような上司や先輩も増えている傾向にあります。

「触らぬ神に祟りなし」ではないですが、変に正義感を出して部下を指導して、ちょっとしたことでパワハラで訴えられるくらいならほっておこう、という考えを持つ人も増えているのではないでしょうか?

ハラスメントを正しく理解せず、必要以上に恐れてしまい、言うべきことを言えない会社になることは、成長を自らストップさせているようなものです。


かつてと比較すると、企業における人材育成は確実に難しくなっています。

ただ、どの企業もそのように感じているからこそ、人材育成に対して本気で取り組み、スキルの高い社員を多く育てていくことは、それ自体が競争優位の源泉となり、他社との差別化の要因にもなり得るのだと考えています。

会社は何を作っていようが、どのようなサービスを展開していようが、結局は「人」で成り立っています。

人を育てるためには、ありきたりの研修やわかった気になる講義だけでなく、時には自らの常識やこれまでの既成概念が壊されるような失敗や先輩や上司から厳しく指導される経験も必要です。

現代において、正しくパワーハラスメントのガイドラインを理解し、コンプライアンスを守りながら、厳しさと温かさを持って人材育成にあたっていくことは、自社の競争力強化に直結すると考えています。